🧰 タスク × 技術 マトリクス

「どの作業に、なぜその技術を使ったか」 を一覧で示します。技術選定の意図 (採用理由) が伝わることが目的です。

🎯 全体方針
📚 技術カテゴリ凡例:
Python ルールベース
openpyxl + 計算式の直書き。決定論的・誤計算ゼロ・監査再計算可。
抽出 (pdfplumber/openpyxl)
PDF/Excel から数値を取り出す処理。中間PDFは5方法相互チェックで誤読防止。
テンプレ (Jinja2)
毎期同じ文章・差込のみ。AI不要。
AI (Claude API)
マネージドLLM・ZDR契約。文章下書き・異常説明・対話UIのみ。数値確定には使わない。
人間判断
AI下書きの校正・最終承認は必ず人間。
対象外
監査法人発行物などスコープ外。

セクション別 マッピング

# セクション 採用技術 採用理由 (なぜこの技術?)
1 表紙 Jinja2 テンプレ差込 期番号・組合名のみ可変。AI不要。Phase 2 でテンプレ整合チェック (見出しと内容のズレ検出) を追加予定。
2 目次 Jinja2 + 章モデル自動採番 本文の章モデルから派生生成し、目次は手書きしない。担当者がよくミスする「目次のページ番号ズレ」を構造的に防止。
3 貸借対照表 (BS) openpyxl (Excel直読) Python ルールベース (B102 組替ロジック) 数値確定にAIを介在させない方針。試算表→組合会計科目への組替は決定論的な式で実装、誤計算ゼロ/監査時に第三者再計算可能。
4 損益計算書 (PL) openpyxl (Excel直読) Python ルールベース (B102 組替ロジック) BSと同じ理由。PL科目の組替も決定論的、AIに任せると誤差リスク。
5 注記 1-2 (会計方針) Jinja2 固定文章テンプレ 毎期同じ条文。AI に書かせると微妙な改変が入って監査指摘リスク。テンプレ固定が最安全。
6 注記 4(1) 支払管理報酬 Python 計算式直書き (B111 ロジック) 出資約束額 × 年率 × 日数/365 の式が明示できる。中間/期末で同一式・期間日数だけ変えれば再計算可能。監査時に第三者検算が容易。
7 業務報告書 1. 当期運営の経過 (ナラティブ) Claude API (ナラティブ下書き) 人間校正 構造化されない文章は人間が書くと半日かかる。AI が素材を提示 → 人間が必ず校正・確定。Zero Data Retention 契約により学習に使われない。
8 業務報告書 2. 過去3期推移表 Python ルールベース (B109 累計ロジック) 累計計算は機械的・決定論的。AIに任せると誤差リスク。3期推移も同じ式を期間切替で適用するだけ。
9 附属明細 1. 投資の明細 openpyxl (B103 評価ランク Excel) Python ルールベース (ランク × 取得価額) pdfplumber 5方法多数決 (中間PDF直読) Claude API (異常検知の説明文生成) 数値再生成は決定論的に Python で確定。中間データだけは中間版 Excel 未受領のため pdfplumber の5方法相互チェックで誤読を防止。AI は数値検出後の異常理由の説明文だけを担当。
10 附属明細 2. 投資先各社の状況 openpyxl + pdfplumber (個社別 reader) Python ルールベース (集計) Streamlit 対話UI 個社資料の集約は機械処理。欠損項目の補完や手書き議事録の整形は対話UIで人間と協調。AIで決定はせず提案のみ。
11 附属明細 3. 組合員の持分 openpyxl (B112+xlsx4) Python ルールベース (係数比按分 100:2:2:1) 按分式が明示でき、組合員ごとの内訳も再計算可能。AI不要・監査対応容易。
12 添付資料 (持分按分表・消費税明細) xlsx4 そのまま PDF化 業務担当者が作成した Excel を転載のみ。AI不要。Phase 2 でテンプレ整合チェック追加予定。
13 監査報告書 対象外 (監査法人発行物) Python 添付チェック (添付有無・期間整合) 監査法人が独立して発行する文書。GP (運営会社) は監査の独立性確保のため内容を改変できない (法的禁止)。本決算では添付必須・中間は不要。当方は「添付されているか」「期間が合っているか」の整合性チェックのみ自動化。

技術カテゴリ別 集計

同じ技術が複数セクションで使われている場合の整理。

Python ルールベース

openpyxl + 計算式直書き。決定論的・誤計算ゼロ・監査再計算可能。

使用セクション (8件):
  • #3 貸借対照表 (BS)
  • #4 損益計算書 (PL)
  • #6 注記 4(1) 支払管理報酬
  • #8 業務報告書 2. 過去3期推移表
  • #9 附属明細 1. 投資の明細
  • #10 附属明細 2. 投資先各社の状況
  • #11 附属明細 3. 組合員の持分
  • #13 監査報告書
抽出 (pdfplumber/openpyxl)

PDF/Excel から数値抽出。中間PDFは5方法相互チェック。

使用セクション (5件):
  • #3 貸借対照表 (BS)
  • #4 損益計算書 (PL)
  • #9 附属明細 1. 投資の明細
  • #10 附属明細 2. 投資先各社の状況
  • #11 附属明細 3. 組合員の持分
テンプレ (Jinja2)

毎期同じ文章・差込のみ。AI不要。

使用セクション (4件):
  • #1 表紙
  • #2 目次
  • #5 注記 1-2 (会計方針)
  • #12 添付資料 (持分按分表・消費税明細)
AI (Claude API)

マネージドLLM・ZDR契約。文章下書き・異常説明のみ。数値確定には不使用。

使用セクション (3件):
  • #7 業務報告書 1. 当期運営の経過 (ナラティブ)
  • #9 附属明細 1. 投資の明細
  • #10 附属明細 2. 投資先各社の状況
人間判断

AI下書きの校正・最終承認は必ず人間。

使用セクション (1件):
  • #7 業務報告書 1. 当期運営の経過 (ナラティブ)
対象外

監査法人発行物などスコープ外。

使用セクション (1件):
  • #13 監査報告書

📤 完成版 PDF 出力パイプライン (Phase 1 実装済)

Phase 2 候補: xlsx2 (投資先5社) / docx3 (持分・目次) / xlsx4 (按分表) の差込テンプレ化、ページ番号・目次の自動更新。

📝 補足 - データガバナンスの位置づけ

本システムは 「マネージド LLM (API 推論型)」 を採用しています。 モデル本体・推論基盤は Anthropic 側にあり、当社は API キーと送受信データのみを管理します。

送信データは Zero Data Retention 契約 により学習に使われず、 一定時間後に破棄されます。当社が「鍵だけ保有」する形態のため、 モデルアップデートやインフラ運用負担を持たずに最新の AI を利用できます。

🔮 Phase 2 で追加予定